3連休中に北朝鮮で核実験が行われたことから売り先行となりました。米国
市場が3連休中も堅調となったことや外国人売買動向(市場筋推計、外資系13
社ベース)が株数ベースでは売り越しであったものの、金額ベースでは買い越
しと伝えられたことで、「地政学リスク」を嫌気した欧米からの「アジア売り」
となっていないと見られ、下げも限定的、寄り付きの売りが一巡すると底堅い動
きとなり、底堅さが確認されると連休のヘッジ売りの買戻しなども入り堅調な展
開になりました。
後場に入ってからも昼の市場外取引が金額も大きくやや買い越しであったと
伝わり、先物主導で買いが優勢となりました。オプションのSQ(特別清算指数)
算出を週末に控え、オプションのポジションに対するヘッジとしての先物の買い
も入り、一段高となりました。ただ、14時に機械受注統計が発表になると予想の
下限に近かったことで先行きの景況感に対する不安から目先筋を中心に利食い売
りを急ぐ展開となり、上げ幅を大きく縮小する場面もありましたが、引け際には
先物への買い戻しが入り結局しっかりとした引けとなりました。
小型銘柄は終始軟調となり、日経平均が先物主導で堅調となる中でも「蚊帳
の外」となっていまだに「しこり」の多さを物語っていました。主力銘柄が堅
調、値動きがよくなって来ると値動きの悪い小型銘柄を見切って、主力銘柄に
飛びつく動きもあるようです。先物は朝方から相場全体のヘッジやオプション
に対するヘッジの売り買いが交錯となっており、その動きに加え、目先筋の仕
掛け的な動きもあって、乱高下となりました。相場の動きに合わせて先物が動
く、というよりは先物の動きに合わせて相場が動くといった感じでした。
連休前には米国雇用統計を気にしていた向きも連休が明けると北朝鮮の核実
験の問題と目先的な機械受注統計の問題に大きく振らされる結果となりました。
そういった相場を動かすニュースの他に目先筋の動きや値動きの良し悪しだけ
を見て動くような向きも多く、相場全体の方向感がない感じです。ただ、上方
修正となる銘柄が多いことに加え、9月始めの水準を抜けて来たことで強含み
であることには違いないようです。
(投資情報部 清水洋介)
-<今日の言葉>---------------------------
・地政学リスク(ちせいがくりすく)
特定の地域に見られる政治・経済・軍事面などにおける問題が世界経済に及
ぼす影響のことを言う。例えば、戦争により世界的規模で景気が悪化するリ
スクを指す。中東情勢の緊張が高まると、原油価格の上昇、テロの危険が高
くなり経済活動が鈍化するなど、景気や企業業績に悪影響を与える可能性が
ある。